Q.仙腸関節症(せんちょうかんせつしょう)とはどんな病気ですか?ぎっくり腰とは違いますか?
骨盤の骨(仙骨と腸骨)のつなぎ目である「仙腸関節」という数ミリしか動かない関節に、ズレや炎症が起きて腰やお尻に痛みが出る病気です。ぎっくり腰の原因の一つでもあり、「お尻のえくぼ(骨盤の後ろの出っ張り)」のあたりにピンポイントで痛みが出るのが特徴です。
【院長の所感】「腰が痛い」と言って来院される方の腰を触ると、実は腰椎(背骨)ではなく、この「骨盤の関節」がガチガチにロックされているケースが非常に多いです。レントゲンやMRIには写らないため、病院で「異常なし」と言われて長年苦しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。この数ミリの関節の引っかかりを解除するだけで、嘘のように腰が軽くなるのが仙腸関節症の最大の特徴です。
Q.病院でブロック注射を打ちましたが、すぐに痛みが戻ってしまいます。
ブロック注射は仙腸関節の炎症を一時的に麻痺させる「強力な痛み止め」ですが、関節がズレたりロックしたりしている「物理的な原因」を治しているわけではないため、薬が切れれば再発してしまいます。
【院長の所感】「注射を打ってもその日しか効かないんです」と絶望的な表情で来院される方が後を絶ちません。関節が歯車のようにガッチリと噛み合って動かなくなっている状態(関節機能異常)に、いくら薬を入れても歯車は回りません。当院では、注射に頼らず、私の手先の感覚でこの数ミリの歯車のズレをフワッと戻す(関節モビライゼーションなど)根本治療を行います。「注射から卒業できた」というお声を多数いただいています。
Q.産後からお尻の周りが痛いのですが、関係ありますか?
大いに関係あります。妊娠・出産時に分泌されるホルモン(リラキシン)によって骨盤の靭帯が緩み、仙腸関節がグラグラになってダメージを受けやすくなるため、産後のママに非常に多い症状です。
【院長の所感】「仰向けで寝ると骨盤の裏が痛い」「寝返りを打つたびにピキッと痛む」と辛い思いをしている産後ママさんが毎日いらっしゃいます。緩んだ骨盤で赤ちゃんを抱っこし続けるのは、まさに拷問です。当院の産後骨盤矯正は、ただ骨盤を締めるだけでなく、この仙腸関節のミリ単位のズレを正確にはめ直す技術が組み込まれています。ママの笑顔を取り戻すため、絶対に放置しないでご相談ください。
Q.どのような施術をしますか?骨盤をバキバキ鳴らしますか?
絶対にバキバキ鳴らしません。仙腸関節は非常にデリケートなため、強い衝撃を与えると靭帯が傷つき悪化します。呼吸に合わせて、関節に「わずかな遊び」を作るだけの、全く痛みのない極めてソフトな手技(KYTなど)を行います。
【院長の所感】「強く揉まれたり、捻られたりすると悪化する」のが仙腸関節症の鉄則です。強いマッサージを受けた翌日に起き上がれなくなったという失敗談をよく聞きます。私たちは、患者様が「えっ、今何かしましたか?」と不思議に思うほどの軽いタッチで、骨盤のロックを解除します。しかし、立ち上がった瞬間に「痛くない!」と驚かれる、まさにプロの職人技です。
Q.痛みが強い時は温めたほうがいいですか?冷やしたほうがいいですか?
急に「グキッ!」と痛めた急性期や、熱を持っている時は冷やしてください。長年続く慢性的な重だるい痛みや、お尻から足にかけてのしびれ(関連痛)がある場合は温めて血流を良くするのが正解です。
【院長の所感】仙腸関節の炎症は、足の方まで坐骨神経痛に似た「偽のしびれ(関連痛)」を出すことがあります。慢性期に入ったら、お風呂で骨盤周りをしっかり温めることが最高のセルフケアになります。当院の特殊電気(ハイボルテージ)は、冷やすべきか温めるべきか迷うような時期でも、深部の炎症だけを狙い撃ちして強力に鎮めることができるため、非常に頼りになる治療器です。
Q.コルセットや骨盤ベルトは着けたほうがいいですか?
はい、痛みが強い時や動く時は、骨盤をリング状に締める「骨盤ベルト(仙腸関節ベルト)」を着けることで、関節のグラつきが抑えられ、劇的に痛みが楽になります。
【院長の所感】「腰用の幅広コルセット」を着けている方がいますが、仙腸関節症にはあまり効果がありません。締めるべきはウエストではなく、もっと下の「お尻の横の出っ張った骨(大転子)の高さ」です。当院では、患者様の体型に合った専用の骨盤ベルトの選び方と、「ここをこの強さで締める」という最も効果的な装着位置をミリ単位でご指導しています。「これがないと歩けません!」というほどの救世主になりますよ。
Q.自分でできるストレッチや体操はありますか?
痛みが強い時はストレッチは避けてください。痛みが落ち着いてきたら、仰向けで両膝を立てて、左右にゆっくりとパタンパタンと倒す体操が、仙腸関節の動きを滑らかにする安全なケアです。
【院長の所感】痛いからといって腰を強く捻るストレッチは絶対にNGです。仙腸関節は「動かそうと思って動かせる関節」ではないため、股関節や骨盤全体の連動性を高める体操が有効です。ただし、やり方を間違えると悪化のリスクがあるため、「今日はこの体操を3回だけやってください」と、患者様の回復ステージに合わせた安全で明確な処方箋を毎回お渡ししています。
Q.座っていると痛くなります。どんな座り方がいいですか?
柔らかいソファに深く沈み込んで座ったり、足を組んだりするのは最悪です。少し硬めの椅子に、お尻の穴を真下に向けるように「骨盤を立てて座る(坐骨で座る)」ことが最大の対策です。
【院長の所感】仙腸関節症を長引かせている犯人の多くは、患者様ご自身の「悪い座り方」です。骨盤が後ろに倒れた姿勢(後傾)は、仙腸関節の靭帯を常に引き伸ばして悲鳴を上げさせています。「良い姿勢を保つのが疲れる」という方は、インナーマッスル(腹横筋)が弱り切っている証拠です。当院のEMSで体幹を鍛え上げれば、無意識に「痛くない正しい座り方」ができるようになります。”