踵の痛みの主な原因には以下のようなものがあります：

足底筋膜の過緊張

足裏のアーチを支える筋膜が慢性的に炎症や血行不良を起こしたのち硬くなることによって、踵に痛みが発生します。特に、朝の最初の一歩や休息後の立ち上がりに痛みを感じやすい特徴があります。

アキレス腱炎

アキレス腱の過度の使用や急な負荷増加によりアキレス腱が硬くなる事によって踵周辺に痛みを生じます。

踵骨骨折 

硬い地面への落下や跳躍などの衝撃によって踵骨が骨折した時はもちろんその後遺症として踵の痛みが生じます。

足底腱膜炎

足の底面にある足底筋膜（腱膜）が炎症を起こすことで、踵の痛みの原因となります。

過体重・不適切な靴

体重が重い場合や、クッションサポートの不足した靴を履くことも踵の痛みを引き起こす要因です。

炎症の慢性化

一度炎症が慢性化すると、筋肉や腱が硬くなり組織が変性します。

その結果、痛みが固定化する可能性があります。

適切な治療を受けていない

適切な治療を受けずに自己管理だけで対処している場合、症状が悪化することがあります。

生活習慣の見直し不足

過食による体重増加など生活習慣の見直しが行われない場合、痛みの原因を根本から解決できずに症状が続くことがあります。

もちろん、使用している靴や、日常生活での踵に負担がかかる使い方なども整える必要はありますが踵の痛み改善のポイントは２つあり

『踵に体重がかかりやすい姿勢の改善』と『アキレス腱から足底腱膜の癒着の解除』

を行う事です。

『踵に体重がかかりやすい姿勢の改善』

普段から猫背や姿勢が悪くなり踵に重心が乗りやすい人や、浮き指といって、立っている時の足の指が浮いている方などが当てはまります。

『アキレス腱から足底腱膜の癒着の解除』

長年、アキレス腱から足底筋膜にかけて血流が悪くなり、凝った状態が続くと組織が癒着しやすくなります。炎症がない状態であればご自宅で行う場合、お風呂から出た後にドライヤーなどでさらに温めた状態で足の指の屈伸と足首の屈伸を行うことで改善されることがあります。

踵の痛みの治療期間は個人の状態や治療方法により異なりますが、適切な治療を行うことで、数週間から数ヶ月で改善を見込むことが可能です。しかし、痛みの原因や患者さんの日常生活によっては、完全に痛みが消失するまでに長い時間が必要となることもあります。

踵の痛みは適切な治療と生活習慣の改善により大きく改善することができます。私たちの整骨院では、一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立て、根本的な原因を解消することで、痛みのない快適な生活を取り戻すことを行なっています。踵の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。