膝蓋骨脱臼は、膝のお皿（膝蓋骨）が正常な位置から外れてしまう状態を指します。通常、膝蓋骨は膝関節の前面にあり、大腿四頭筋と連動して膝を動かす役割を果たしていますが、脱臼するとこれらの機能が大きく損なわれます。

膝蓋骨脱臼には以下の特徴があります。

急性脱臼： 急な衝撃やひねりによって発生し、激しい痛みや腫れを伴います。

習慣性脱臼： 膝蓋骨が何度も外れてしまう状態で、関節の不安定感が特徴です。

症状としては、膝の腫れ、激しい痛み、可動域の制限、関節の不安定感などがあります。

膝蓋骨脱臼の主な原因は以下の通りです。

外傷： スポーツや転倒による膝への強い衝撃やひねり。

筋力のアンバランス： 大腿四頭筋の内側と外側の筋力が不均衡な場合、膝蓋骨が外れやすくなります。

関節の構造的な問題： 先天的に膝蓋骨の溝が浅い人は脱臼しやすい傾向があります。

柔軟性不足： 太ももの筋肉や膝周辺の靭帯が硬いと、膝蓋骨が正常な位置を保ちにくくなります。

過度な運動や繰り返しの動作： 激しい運動や長時間の負担が膝蓋骨に影響を与えることがあります。

これらの要因が単独または複合的に影響し、膝蓋骨脱臼が発生します。

膝蓋骨脱臼が改善しない、または悪化する理由には以下が考えられます。

適切な治療を受けていない： 症状を放置すると、膝蓋骨の位置が戻らないまま関節や周囲の組織が損傷します。

安静が不十分： 回復途中で無理に膝を動かすと、炎症や損傷が悪化します。

筋力や柔軟性の不足： リハビリを行わないと、膝蓋骨を支える筋肉が弱くなり、再脱臼のリスクが高まります。

習慣性脱臼の放置： 脱臼を繰り返すことで、靭帯や軟骨が損傷し、膝の安定性がさらに低下します。

あかつき整骨院では、これらのリスクを最小限に抑えるため、正確な診断と個別の治療計画を提供しています。

あかつき整骨院ではまず脱臼しているかどうかを適切に判断し、応急処置として整復したのちに安静を目的とした固定をしたうえで提携している医療機関に受診していただきます。

その後お医者さんの指示のもとあかつき整骨院ではリハビリをやらせていただきます。

1.整復（せいふく）： 脱臼した膝蓋骨を元の位置に戻す治療を行います。

2.固定療法： 膝を安定させるために固定を行います（シーネ固定やサポーター）。これにより、安静を保つことができ関節の炎症や損傷を回復させます。

3.筋骨格矯正整体（Ken Yamamotoテクニック）：症状が落ち着いてきたら整体で体を本来あるべき正しい位置に戻すことで膝関節の負担を減らし脱臼しにくい体のバランスを実現します。

4.物理療法： 高圧電気治療器や超音波治療器を用いて炎症を抑え、組織の回復を促進します。

5.リハビリテーション： 筋力を回復し、膝蓋骨の安定性を高めるためのトレーニングを行います。特に大腿四頭筋の強化が重要です。

6.生活指導： 日常生活での膝への負担を軽減する方法をアドバイスします。

7.手術が必要な場合の対応： 重度の症状や習慣性脱臼の場合、手術を検討することがあります。その際は連携している医療機関を紹介させていただきます。

膝蓋骨脱臼の治癒期間は、症状の程度や治療内容によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

軽度の脱臼： 約2〜4週間で痛みが軽減し、通常の生活に戻ることができます。

中度の脱臼： 約4〜6週間の固定期間とリハビリが必要です。

重度の脱臼： 手術が必要な場合、完全な回復には3〜6か月程度かかることがあります。

治療期間中は、医師や柔道整復師の指導に従い、無理のない範囲でリハビリを進めることが重要です。

膝蓋骨脱臼は適切な治療を受けることで、多くの場合、日常生活やスポーツに問題なく復帰することが可能です。

あかつき整骨院では、柔道整復師が患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な治療を提供しています。
膝の痛みや不安定感でお困りの方は、ぜひあかつき整骨院にご相談ください。