Q.オーバーユース症候群(使いすぎ症候群)とはどんな状態ですか?
スポーツや日常の仕事で、特定の筋肉や関節、骨に「回復のスピードを超える負担」を繰り返し与え続けた結果、慢性的な痛みや炎症、疲労骨折などを引き起こす状態の総称です。
【院長の所感】野球肘、テニス肘、ジャンパー膝、シンスプリント、足底筋膜炎…これらはすべてオーバーユース症候群の仲間です。「1回の大きな衝撃」でケガをしたのではなく、「毎日の小さなダメージの蓄積」がコップから溢れ出した状態です。熱心に練習に打ち込む真面目なアスリートほど陥りやすく、放置すると選手生命を脅かす深刻な事態になるため、我々も非常に神経を尖らせて治療に当たります。
Q.「少し休めば治る」と思って放置してもいいですか?
絶対に放置してはいけません。オーバーユースによる組織のダメージは、単なる筋肉痛とは異なり、腱がボロボロになったり骨にヒビが入ったりしている状態です。休むだけでなく、積極的な治療とフォーム改善が必要です。
【院長の所感】「1週間休んで痛みが引いたから練習を再開したら、またすぐ痛くなった」の繰り返しで、何ヶ月も苦しんでいる選手が当院に大勢来られます。それは「火事(炎症)」が一時的に収まっただけで、「火事になった原因(体の使い方のエラー)」が全く改善されていないからです。当院では、ただ休ませるのではなく「なぜそこが痛くなったのか」を解剖学的に分析し、根本から原因を叩き潰します。
Q.成長期の子供に多いのはなぜですか?
成長期の子供の骨には「骨端線(成長軟骨)」という柔らかい部分があり、大人の骨に比べて強度が弱いため、繰り返しの負担(筋肉の引っ張り)に耐えきれずに炎症や剥離骨折を起こしやすいからです。
【院長の所感】オスグッドやシーバー病、野球肘などがこれに当たります。子供の骨は「伸びよう」としているのに、練習のしすぎで硬くなった筋肉がそれを「引っ張り戻そう」として綱引き状態になり、悲鳴を上げているのです。大人のケガとはメカニズムが全く異なるため、「俺の若い頃は気合で治った」という指導者や親の古い常識は捨てて、速やかに専門家のケアを受けさせてください。
Q.整骨院ではどんな治療をしますか?揉むだけで治りますか?
揉むだけでは絶対に治りません。激しい炎症を「ハイボルテージ治療」や「超音波」で最速で鎮火させるとともに、痛みの原因となっている「全身の柔軟性不足」や「フォームの偏り」を根本から修正するアプローチを行います。
【院長の所感】オーバーユースの治療において、「痛いところだけを診る」のは三流です。例えば肘が痛い野球少年の本当の原因は、「股関節の硬さ」からくる手投げフォームにあります。当院の最大の強みは、この「患部以外のエラー」を見つけ出し、全身の連動性を高めるアスレチックリハビリテーションを提供できることです。痛みを消すだけでなく、ケガをする前よりパフォーマンスが上がる体に作り変えてみせます。
Q.超音波骨折治療器(LIPUS)は筋肉や腱の使いすぎにも効きますか?
はい、絶大な効果があります。疲労骨折の修復を早めるのはもちろん、使いすぎでボロボロになった靭帯や腱といった「軟部組織の修復」を細胞レベルで強力に促進する効果があるため、治療期間の短縮に不可欠です。
【院長の所感】「大会まで時間がない!」というアスリートにとって、LIPUSはまさに「希望の光」です。組織の修復工場を24時間フル稼働させることで、休養期間を安全に短縮し、より強靭な組織へと再生させます。「1日でも早く復帰したい」と願うなら、当院の最新機器を惜しみなく使って、攻めの治療を行ってください。
Q.痛みが強い時は、どうやって練習に参加すればいいですか?
患部に負担がかかる動作(走る、投げる、跳ぶなど)は完全休止し、患部に負担がかからない上半身のトレーニングや、体幹強化、エアロバイクなどの代替トレーニング(クロス・トレーニング)を行ってください。
【院長の所感】「練習を休むと焦る」という選手の気持ちは痛いほど分かります。しかし、オーバーユースの治療期間は「ただ休む時間」ではなく、「弱点(ウィークポイント)を克服するチャンスの期間」です。足が痛いなら上半身を徹底的に鍛えればいい。当院では、チームの練習に参加しながらも安全に行える「患部外トレーニングのメニュー」を具体的に提案し、モチベーションを高く保ちながら復帰への道を共に歩みます。
Q.予防のために親や指導者が気をつけることは何ですか?
「練習量(球数や走行距離)の管理」「練習前後のウォーミングアップとクールダウン(アイシングやストレッチ)の徹底」、そして「子供の『ちょっと痛い』という小さなサインを絶対に見逃さないこと」です。
【院長の所感】子供は「痛い」と言うと怒られる、試合に出られなくなると思ってギリギリまで我慢します。親御さんは、子供の走り方や投げるフォームが少しでもおかしい(顔をしかめる、かばっている)と感じたら、本人が「大丈夫」と言っても勇気を持って練習を止めさせ、我々専門家のもとへ連れてきてください。大人の「ちょっとした気づきと休ませる勇気」が、子供の未来を守る最大の防波堤になります。
Q.復帰のタイミングはどうやって判断しますか?
患部の痛みが完全に消失していることはもちろん、関節の可動域が左右同じになり、十分な筋力が戻り、実際のスポーツ動作(ジャンプやダッシュ)を行っても「不安感や痛み」が全くない状態になって初めて復帰許可を出します。
【院長の所感】「痛みがなくなったから試合に出ました、そしてまた痛くなりました」という悲劇を私は絶対に許しません。復帰のタイミングを見極めるのは我々医療従事者の責任です。当院では、院内のスペースで実際の競技動作に近い負荷をかけ、「これで痛くないなら絶対に大丈夫」という確信が持てるまで、何度でもテストを行います。自信を持ってフィールドに送り出せる状態に仕上げます。