Q.橈骨神経麻痺の症状を和らげる方法はありますか?
橈骨神経が走行するラインに存在する筋肉を緩めることです。
Q.橈骨神経麻痺の治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
数週間から数ヶ月の治療が必要です。
Q.橈骨神経麻痺を予防する方法はありますか?
長時間の圧迫を避け、正しい姿勢を保つことが重要です。
Q.橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)とはどんな病気ですか?
腕から手首に向かう「橈骨神経」が圧迫されることで、手首や指が自力で持ち上がらなくなり、だらんと垂れ下がってしまう(下垂手:かすいしゅ)状態のことです。
【院長の所感】お酒を飲んで腕を椅子の背もたれにかけたまま寝てしまったり、腕枕をしたまま寝てしまったりした翌朝に突然発症することが多いため、「サタデーナイト症候群」や「ハネムーン症候群」とも呼ばれます。ある日突然、手が全く動かなくなるため、「脳梗塞かもしれない!」とパニックになって駆け込んでこられる患者様が非常に多いですが、脳ではなく「腕の神経の局所的な圧迫」ですので、まずは落ち着いてご相談ください。
Q.手首がだらんと下がって全く動きません。一生このままですか?
神経が完全に切断されているわけではない(一時的な圧迫による伝導障害)ため、適切な治療とリハビリを行えば、多くの場合、数週間から数ヶ月で必ず元の状態に回復します。
【院長の所感】自分の意思で手が動かないという恐怖は、計り知れないものがあると思います。「一生このまま仕事ができなかったらどうしよう」と涙ぐむ方もいらっしゃいます。しかし、圧迫による麻痺は時間はかかりますが回復するケースがほとんどです。私たちが回復までの見通しをしっかりとお伝えし、精神的な不安を取り除きながら、神経の目覚めを全力でサポートいたします。
Q.病院に行くべきですか?整骨院で治せますか?
突然手が動かなくなった場合、まずは脳の疾患(脳卒中など)や骨折の可能性を除外するため、必ず一度「病院(脳神経外科や整形外科)」を受診してください。脳に異常がないと診断された後の、神経機能の回復を促すリハビリや電気治療は当院の得意分野です。
【院長の所感】我々柔道整復師は「危険なサイン(レッドフラッグ)」を見逃しません。もしろれつが回らない、足も動かない等の症状があれば、一秒を争うため即座に救急車を呼ぶ判断をします。「ただの腕の圧迫だ」と確認できた上で、病院でのビタミン剤処方などと並行して、当院で神経を刺激する手厚いケアを行う「併院」が最も確実で回復の早いルートになります。
Q.整骨院ではどのような治療をして回復を早めますか?
神経の回復を劇的に促進する「特殊電気治療(微弱電流やハイボルテージ)」と、動かせない間に筋肉が痩せ細ったり関節が固まったりするのを防ぐ「手技によるリハビリ」を行います。
【院長の所感】神経の修復スピードは1日にわずか1ミリ程度と言われています。ただ待っているだけでは、手首の関節がガチガチに固まってしまい(拘縮)、神経が治っても手が動かないという二次被害が起きてしまいます。当院では、神経の再生を電気で強力に後押ししつつ、私の手で関節に正しい動きを記憶させ続ける「リハビリの貯金」を作っておきます。これが完全復帰へのカギです。
Q.手首が垂れ下がったままですが、サポーターや固定は必要ですか?
はい、手首が垂れ下がった状態(下垂手)を放置すると、手首を反らせる筋肉が伸びきってダメージを受けてしまうため、手首を少し反らせた状態で保つ「専用の装具(コックアップスプリント)」などを着けることが非常に重要です。
【院長の所感】麻痺している間は、筋肉がゴムのように伸びきってしまいます。この状態で神経が回復しても、筋肉が緩んでいては力が入らないのです。当院では、患者様の手の形に合わせた固定具の作成や、手首を正しい角度に保つテーピングを行い、筋肉が「サボり癖」をつけないように徹底的に保護します。生活のしやすさも格段に上がりますよ。”
Q.自分で腕を強くマッサージしてもいいですか?
圧迫された部分(二の腕の外側など)を強く揉むのは絶対にやめてください。傷ついている神経にさらなるダメージを与え、回復を決定的に遅らせてしまいます。
【院長の所感】手が動かないと焦って、腕を力任せに揉んだり叩いたりする方がいますが、これは火事の現場を破壊しているようなものです。ご自宅でできる一番のケアは、腕全体をお風呂で温めて血流を良くし、動かない指や手首を「反対の手で優しく曲げ伸ばししてあげる」ことです。神経への直接的なアプローチは、プロの医療機器と我々の繊細な手技にお任せください。
Q.治るまでにどのくらいかかりますか?
圧迫の強さや時間によって個人差が大きく、早い方で2〜3週間、重度の場合は3ヶ月〜半年ほどかかることもあります。
【院長の所感】「1週間で治りますか?」という問いに嘘はつけません。神経の修復にはどうしても時間が必要です。最初の数週間は全く変化が出ず、心が折れそうになる時期が必ずあります。しかし、ある日突然「あ、指先がピクッと動いた!」という瞬間がやってきます。その小さな兆しを見逃さず、一緒に喜びを分かち合いながら、完治まで粘り強く二人三脚で歩んでいきましょう。
Q.仕事(パソコンや車の運転)は続けてもいいですか?
手首が固定具で支えられていれば、できる範囲でのデスクワークは可能ですが、手首や指の細かい動作ができないため、車の運転や危険を伴う機械の操作は、安全のために絶対にお控えください。
【院長の所感】利き手が麻痺してしまった場合、生活への支障は本当に計り知れません。「仕事に穴を空けられない」という責任感の強い方ほど無理をしてしまいがちですが、とっさの判断でハンドルが切れずに事故を起こしてしまっては元も子もありません。診断書が必要な場合は病院で書いてもらい、今は「神経を休ませて治すこと」を最優先にする勇気を持ってください。